香港在住のMayuです。
香港に移住することになったときに、何より先に調べたのは子どもの学校でした。
ということで、今回は香港で子どもを小学校に通わせる予定がある人向けに、香港の小学校事情についてまとめてみました。
ローカルの学校の選択肢はない
アメリカならローカルの学校が英語なので、ローカルに通わせるというのが選択肢があります。しかし、香港ではローカルは広東語(英語のところもあるようですが、広東語が理解できないと難しい。)でまず親が学校とコミニケーション取れないのと、子どもに広東語だけマスターされても家族間でコミニケーションがとれないのでローカルの学校の選択肢はなかったです。
もちろん、広東語できるお家は積極的にローカルを選択肢に入れてもよいと思います。
なので、選択肢はインターナショナルスクールか日本人学校になります。
授業料はいくら?(授業料から判断していく)
インターナショナルスクールと日本人学校の授業料を比較してみようと思います。
公立の学校ならほぼ無料の日本とは違い、香港では日本人学校でも日本の私立学校くらいの授業料はかかります。というのも香港の日本人学校は公立ではなくて、私立学校なんです。
本校は香港に在住する邦人の総意によって設置された教育施設で、香港政府によって正式認可 された私立学校(Private School)です。
設立は日本国政府の海外子女教育施策に基づいています。
経営は”Hong Kong Japanese School Limited”が行っています。
引用:香港日本人学校ホームページ
学校の先生は、日本の公立学校と同じで文部科学省から派遣されています。学校が直接現地採用している先生もいて、外国籍(英語で授業してくれます。)の先生もいますよ。
さて、授業料です。
入学金 HKD11,300- (16万円ほど)
授業料 月額 HKD 3,700- (5万円ほど)
バス代 月額 HKD1,920- (3万円ほど)
つまり、初期費用が16万円ほどと合計月額8万円ほどです。
インターナショナルスクールは、いくつもあるので一概には言えませんが、月額25~3万円ほどです。
香港は日本人学校だとしても日本に比べると教育費高いなという感想を持ちますが、その分香港は税金が安いので文句は言えません。
インターに関しては、日本でも十分高いので、香港だけ特別に高いわけではないですね。
学費は毎月の固定費になってくるので、授業料も大きな判断基準になります。
カリキュラムの違いは?
日本人学校のカリキュラムは、日本の公立学校のものとさほど変わらないです。
文部科学省から教員を派遣していることもあって、教員の質も(海外の日本人学校のほうが教員の立候補者から選ぶといわれているので熱意ある先生が多いと聞きます。)問題ないです。
日本の学校と香港の日本人学校の違い
メリット
- 成績表が厳しい(10段階評価ですw しかも、ばっちり1(最低評価) も付けられます。)⇒これがいいかどうかは人によると思いますが、私はわかりやすくて好き。
- 1年生のときから英語の授業がある(ネイティブの先生)
- 体育の常行になぜかネイティブの先生もいる
- バスで登下校なので楽&安心
デメリット
- 学区が広すぎて学校が遠く、学校までの往復が半日潰れる(タクシーでも3.40分はかかる)
- 学童がない
- ヘルパーさんがいる前提でイベント開催(参観会など)
- 給食がない!!!
ちなみに香港では、小学6年生だとしても子どもだけで家にお留守番させたり外出させたりすることを法律で禁止しています。なので、親が夕方まで働いてる場合は在宅勤務にするかヘルパーを雇うのが現実的です。
クラス規模は、直近のもろもろで日本に本帰国してしまった人が多いので、1学年2クラスで、1クラス当たり20名弱です。(学年によってばらつきはあります。)
インターナショナルスクールといっても、いくつもあるので学校によってカラーが違ってきます。
私は夫と興味がある学校の説明会に一緒に参加しました。(学校の説明会は随時開かれています。)何を重要視するかは家庭ごとに違ってくるので、興味があるところを見て回ったほうがよいと思います。
知人にも一回インターに行かせたけど、子どもが合わなかったので日本人学校にしたという人もいます。入学費は無駄になってしまいますが、日本人学校は受験なしで入学できるのでインターに一旦行かせてみて考えるという選択肢もありといえばありです。
インターナショナルスクールとの違い
- 日本人が圧倒的に少ない
- 親に教育熱心の人が多い
- プログラミング系の授業が豊富
香港のスタンフォード小学校でも国籍のほとんどはアジア圏です。それでも、スタンフォードなどのインターは香港だけでなくて、シンガポールなど他国にも姉妹校・提携校があるので親の転勤や引っ越しに伴って、スムーズに編入できるのがメリットの1つです。
メリット
- グローバルな環境に囲まれる
- 英語が話せる
- 子どもに合った学校を選ぶことができる
日本人学校が悪いわけではなくて、日本人学校は既に方針やカリキュラムが決まっています。そのため、例えば子どもがロボットや楽器にすごい興味を持っていたとしたらそこに力を入れているインターに通わせることで子どもの長所を学校で伸ばすことができます。
デメリット
- 授業料が高い
- 英語が話せないと子どもが最初大変
- 日本語の習得が心配
英語が話せない子どももインターに入れても大丈夫?
私の娘は以前は英語が話せなかったのですが、インターに行ったらそれなりに英語が話せるようになりました。
一番効果を発揮したなと思ったのが、日本帰国時に他の子より自分が英語が話せることに自信をもって、より一層英語を学ぶ姿勢をみせるようになってくれたことです。
ただ、インターでうまくやっていけるかどうかは、語学的な能力の問題よりも、子どものうちは性格的な問題(間違いをすることが恥ずかしくて引きこもってしまうとか)も大きく寄与してきます。なので、子どもの性格も考慮したうえで判断することをおすすめします。