私が香港に移住したのは2年前ほどで、我が家にとってメイドさん探しは優先順位が高い案件でした。
どうやってメイドさんを見つけるのか、契約はどうなっているのか、いつからメイドさんにお家に来てもらえるか、疑問点はたくさんありました。
この記事では、そんなメイドさんにまつわる疑問についてまとめたいと思います。
メイドさんの基礎情報
色んな国のメイドさんがいる
我が家のメイドさんはフィリピン出身です。他にはインドネシア、タイの国出身のメイドさんが多くいます。
日本人の場合、子どもの英語教育のこともあり、英語が話せる(発音もそこまで訛りがない)メイドさんを選ぶ傾向があります。
国によってキャラクターが違うと話も聞きますが、個人的にはその人その人の性格によるところが大きいです。
メイドさんは基本住み込み
香港の法律で、メイドさんはマンションに住み込みが基本です。(それ以外は、違法。)
香港では、メイドさんを Foreigner Domestic helper といいます。
時間決めでお掃除や育児を外注したい場合は、香港人にお願いすることになります。
例えば、何時間かベイビーシッターだけお願いしたいときは、香港のベイビーシッター会社にお願いする必要があります。(日本でいうところの、ベアーズに当たります。)
1時間当たり、HKD120- くらいでお願いできます。日本と同じくらいの料金です。
日本人は、他人と一緒の空間にいることに慣れていません。それが理由で、メイドさんを雇うのを躊躇したり、また一旦メイドさんを雇っても解雇してしまう・契約更新しないケースもあります。そういう人は、短時間の外注サービスを利用しましょう。
メイド部屋がついてるマンションを借りましょう
香港にはメイド文化が根付いています。そのため、元々メイドさん用の部屋がついているマンションが多くあります。
とはいえ、ただでさえ国土が狭く、家賃が高い香港。メイドさんのお部屋は畳2畳分です。物件内覧に行ったとき、おっきめなパントリーがあるなと思ったら、それがメイドさんのお部屋でした。。。
メイドさんとは直接雇用契約が基本
メイドさんを雇用するときは、基本的にはメイドさんと直接雇用契約を結ぶ必要があります。
香港の入管のホームページに、メイドさんとの一般的な雇用契約書を載せています。
例えば、何かしらの事情でメイドさんが香港で亡くなっちゃった場合は、雇用主(わたしたち)が本国までの移送費を払いましょう!とか記載があります。
つまり、雇用中はメイドさんに何かあったら雇用主が責任を持って対応しましょうということです。日本の会社の雇用契約も、出張中のフライト事故で何かあったら会社が保証しないといけないことを考えると、雇用主の主体が会社から個人(雇用主)になったイメージです。
メイドさんのお給料事情
毎月の最低保証給料が定められています。
2019年9月28日以降
1ヶ月の給与:HKD4,630-
1ヶ月のご飯代:HKD1,121-
合計:HKD5,751-(だいたい8万円)
メイドさんの最低賃金は年々あがっていっています。
2019年9月以前は、HKD4,520-だったので、2.4%の値上がりがありました。
香港の物価を考えると、1ヶ月HKD1,121-でどうやって食事を賄えているのかわかりません。我が家は基本的に一緒にご飯を食べています。
他の人とメイドさんのシェアは禁止
メイドさんの金額をみると、ベイビーシッターやホームクリーニングを単発で依頼するよりもメイドさんのほうが割安ということに気付くと思います。
そういう時に何が起こるかといえば、メイドさんをシェアしようという発想です。
メイドさんをシェアするのは違法です。自分が知人・友人に頼むのもダメ。頼まれて了解するのもダメです!
メイドさんをどうやって探すのか
香港はメイド文化がある都市です。そのため、香港人口の20人に1人はメイドさんという統計もあります。
全員が全員よいメイドさんならいいのですが、残念ながらそういうわけではないようです。
直接雇用契約の形なので、一旦メイドさんと契約を結んだらあとは雇用者責任になります。
同じ屋根の下に住むメイドさんによって香港の生活が変わってくるので、メイドさん選びはとても大切です。
知人・友人に紹介してもらう
一番おすすめな方法は、雇用主側の直接の知人友人に紹介してもらう。
私はこの方法で、最高のメイドさんに巡り合えました。
例えば、同じ会社の駐在員の入れ替えタイミングでメイドさんもそのまま引き継ぐなんて形は理想中の理想です。
我が家は駐在員ではない上に夫の会社に日本人がいないので、夫の同業者づてにメイドさん探しをしてくれました。
この方法をおすすめする理由は、メイドさんの質が担保されているからです。
関係が続く知人・友人に変なメイドさん紹介する日本人ってほとんどいないです。
ただし、直接の知人友人以外からの紹介は注意深く検討する必要があります。
雇用予定のメイドさんと直接一緒に生活していた人からの紹介がおすすめです。メイドさんと良い関係を築いていた雇用主は、基本的にRecommedation(推薦状)を書いてくれます。推薦状を持っているメイドさんが見つかるといいですね。
エージェントを利用する
登録をするとメイドさんを紹介してくれる業者さんがいます。
紹介料だったり、手続き代だったり、費用はかかってきますが、香港に知人・友人がいない場合は、業者の利用も検討してみてください。
業者によってかかってくる費用は違うようなので、依頼前に確認しておきましょう。
日本人向けの業者もあるので、英語でのやりとりが億劫な人はそういう業者を探してみるのもいいかもしれません。
インターネットサイト・アプリで探す
ネット社会なので、いまではインターネット上やアプリなどでもメイドさんを直接探せるそうです。
メイドさんの中で有名なのは、Helper Library というアプリみたいです。
私は利用したことがないので、おすすめかどうかは言い切れないのですが、アプリがどんなものか少し説明します。
Domestic Helperをクリックすると現在雇用先を探しているメイドさんたちの情報をみることができます。(個人情報のため、掲載は控えます。)
年齢や国籍に限らず、今までの職務経験や、教育レベルも記載されています。
香港でのメイドとしての職歴経験がある人がおすすめです。基本的にはちゃんとしたメイドさんは自分の履歴書を持っています。短期間で雇用主が変わっていたら、その理由を確認しましょう。
メイドお試し期間がないので、事前に不安はつぶせるだけつぶしておきましょう!
メイドさんはいつから働き始めてくれるの?
良いメイドさんが見つかったからといって、翌日からお家に来てもらえるわけではないのです。
Visaの問題やイミグレの契約書チェックに時間がかかるからです。
私の場合は、契約書にサインしてからメイドさんが我が家に来てくれるまでだいたい1か月くらいかかりました。
メイドさんとは面接(インタビュー)をしてから雇用するかどうか決めることができます。雇用前に不安点や疑問点を質問しておきましょう。
蛇足ですが、つい最近同じメイドさんで2年間契約の更新をしました。更新時にメイドさんとの雇用契約を解除する人もいるので、更新したい(それ以外考えられない)と思えるメイドさんに一回目から出会えてよかったです。
みなさんも素敵なメイドさんと出会えますように。