CVの語源は、ラテン語で「人生の行路」を意味する curriculum vitae(カリキュラム・ビタエ)を略したものだそうですが、覚える必要は一切ないです!
海外のMBAを受験する際に、提出しないといけない書類がいくつかあります。
例えば、私が通っているMBAは
- CV
- Essay
- A recognised bachelor’s degree(大学の卒業証明書&成績表)
- Satisfactory GMAT/GRE score(GMATかGREのスコア証明書)
- Minimum TOEFL score of 550 /80 or IELTS band 6.5, with no subtest score lower than 5.5(TOEFLかIELTSのスコア証明書)
これらの書類の提出が必要になってきます。今回はその中のCVについて書きたいと思います。
この記事はこんな人におすすめ。
CVを作成しないといけないけど、CVってそもそも何かわからない。
CVを完成させるまでにとにかく時間がない!!!
CVとは何か?
CVは日本人には聞きなじみがない言葉ですが、日本でいう履歴書(英語では、レジュメと言います。)に近いものです。
CVとレジュメの違いは、記載内容にあります。
CVは、職務経歴だけでなく、学歴、受賞歴、特別な栄誉、助成金や奨学金、研究プロジェクト、出版物などを詳細に記載します。
大学のアドミッションが、CVかレジュメのどちらを求めているか確認しましょう。
CV完成までのプロセス
私はわけがあって急にMBAに行こうと思いたち、大学のAdmissionに書類申請するまで時間が1か月くらいしかありませんでした。
それまでCVという言葉を聞いたことすらなく、また自分で作ったものの黒歴史レベルなものが出来上がりました。CVの書き方をネットで調べたものの、日本語のサイトで英語のCVについての情報が少なかったこともあり、完成させるのになかなか苦戦しました。
そんなわけで今回は初めてCVを作る人向けに、1週間でMBAのAdmissionに提出できるレベルのCVを作りあげる方法をまとめたいと思います。
CV初心者が、最初から時間をかけて頭を悩ませたところで完成度としては高いものは望めません。
そんなCV初心者さんにおすすめする方法は、
- CVのテンプレートから自分の強みが出そうなものを見つけてくる
- CVを書くのが得意な人の職歴の書き方を真似する
- プロに見てFeedbackをもらう
これです。
海外のMBAに行くことを検討しているくらいなので、これを読んでくれているみなさんは多少英語力に自信はあるのだと思います。ただ、CV独特の単語だったり書き方があります。それを数日でマスターするのは難しいですし、日本でCVの書き方をきっちり教えてくれるところは多くありません。
テンプレートを利用する
履歴書と同じでCVのフォーマットはほぼ決まっています。
CVのテンプレートを提供しているサイトがたくさんあるので、そこから自分の強みを出せるフォーマットを探してみてください。何かしら見つかるはずです。
基本的に英語でテンプレートを検索してください。
無料と有料のサービスがある
無料のサービス
テンプレートを提供しているところは、無料のものと有料のものがあります。
無料のものでいうと、最近Instagramの加工などでも有名なCanvaがあります。他にもレジュメ作成を有料でしている会社が、無料でテンプレートをダウンロードできるような形にしています。
CanvaはMBAへの提出向きのものとはいえず、無料でダウンロードできるものも、ダウンロードした後に自力で内容を作り上げるには手間がかかります。
CVに記載する必要情報を無料でコピペ出来ることもできます。
有料のサービス
有料といっても、価格は100~500円程度です。
サービス内容はいたってシンプルです。サイトの指示に従って必要情報を入力していくだけです。自分のキャリア(バックグランド)に合った記載内容をサービス側が提案してくれ、それを選択肢、必要事項を入力するだけなので、1-2時間もあればちゃんとしたCVができます。
CV templateで検索して、上位に出てきたZetyというサービスをもとに詳細にCV作成の過程を説明したので、興味がある人はこっちも読んでみてね。
CVの上手な人の文章を真似る
難関はここです。
CVの何が難しいかといえば、CVのフォーマット自体が馴染みがないのはもちろん、記載する文章自体が独特なんです。アクティブ単語を使うとか、聞いたことないコツがいろいろあるんです。
それらを一つ一つ調べ、1行1行推敲していたらいくら時間があっても足りません。
といっても、自分と同じキャリアの人のCVのサンプルがサイト上でも簡単に見つけられません。
そういう時に多くの人がしているのが、Linkedinから自分と似たキャリアの人を見つけて、その人のCVを参考にする、という方法です。
私も最近知ったのですが、Linkedinには、自分のレジュメを添付する機能があります。多くのビジネスパーソンがその機能を利用しているので、似たキャリアの人のレジュメを参考にしてみましょう。
個人的な意見としては、CVに記載する文章はフォトショップの加工と同じでセンスの良しあしがあります。うまい人を真似するというのが初心者にとっては最良の方法で無駄がないと思います。
プロに見てもらう
自力でCVを作った後に、CVの添削のプロにチェックしてもらうことをおすすめします。
自分が記載した英語が正しいか、そもそも記載内容の選択を間違っていないか、不必要なことを記載していないか。などなど、自分では気が付かない点を指摘してくれます。
CVは1.2ページで(理想は1ページ)で自分の強みをアピールできるようにまとめる作業です。これを最初の段階からできる人はまずいません。
最近では、格安の添削サービスが多く出回っています。私の経験上、安いサービスは添削してくれる担当の人次第です。はずれると、単語のスペルミスの指摘だけで終わってしまうこともあります。
私はTopAdmitという会社を利用しました。結論からいうと、CV添削の担当の人のレベルはかなり低かったです。ただ、MBAに提出するEssayのチェックも同じ会社に依頼したのですが、その添削を担当してくれた人のレベルは最高に高かったです。
いろいろサービスはあるので、自分に合うところを探してみてください。スペルミスだけチェックしてほしければ安いサービスのところで足りると思います。逆に、何からなにまで教えてほしいというのであれば、ちゃんとした金額のところにお願いしたほうが良いと思います。
この情報がCV作りのお役に立てればうれしいです。