私は香港に移住することが決まったときに、夫にメイドさんの確保をまず第一にお願いしました。
幸い素敵なメイドさんが見つかって、香港で快適ライフを送っています。
日本はメイド文化がないため、メイド文化にある国に住むとしてもメイドさんを雇うかどうか悩む人も多いと思います。
今回は、メイドさんのお仕事と雇うメリットとデメリットをまとめてみました。
メイドさんのお仕事
家庭ごとにメイドさんにお願いしている業務は違います。
子どもがいるおうちは、学校や塾の子どもの送迎をお願いしたり。
ワンちゃんを飼っているおうちは、犬の散歩をお願いしたり。
共働きで帰宅が遅いおうちは、料理を作ってもらっていたり。
メリット
Quality of Lifeがあがる
常に部屋がきれい
メイドさんはお掃除のプロです。
リビングにおもちゃが散らかっている。シンクに洗い物が溜まっている。洗濯物はたたまない状態で放置されている。そんなストレスから完全に解放されます。
日本にいたときも、家事代行は週に2回お願いしていました。ただ、住み込みのメイドさんとの生活は次元が違います。常に綺麗、常に清潔。この生活を一度覚えてしまうともう戻れません。
男性が家庭的な女性を好む理由がよーくわかります!!
朝起きて綺麗なリビングでヨガを習慣ができました。部屋が綺麗だと一日のスタートをよりよいものにしてくれます。また、どっと疲れて帰ってきても、部屋が綺麗だと気分がリセットされます。
自炊のレベルがあがる
ご飯を作るのは好きなのに、後片づけは嫌いな人はかなりいると思います。
片付け物を少なくするために簡単な料理を選ぶときはないですか?
メイドさんがいるとその心配とは無縁です。
メイドさんがいてくれてから、いかに食事の片付けが自分の料理欲を下げているか気が付きました。
ただ食材に関しては、日本のほうが比べ物にならないくらい質が良いです。。。そして、香港は物価が高いです。日本の食材の2倍~3倍は覚悟してください。
家族との時間が増える
ただ日々をすごしているだけなのに、家の細々とした雑事に時間がとられています。
メイドさんがいると、自分がすることは
- ご飯を作る
- 子どもと遊ぶ、家族ででかける
- 勉強(仕事)をする
以上、3点です。
主婦の一日の家事の平均時間は、4.4時間らしいです。
仕事や趣味に時間を使いたいのであれば、家事の負担時間を減らして、その分家族と濃密な時間を過ごすのもよいかもしれません。
外食費が激減する
外食が好きかどうかにもよると思いますが、共働き(夫婦ともに忙しい)の家は外食が多いと思います。
共働きじゃなくても、子どもがいたら奥さんは疲弊してしまいます。世の夫たちはそんな妻をねぎらうために、外食に連れていくことも多いはずです。
それが香港だと、外食は週に1日。そう、メイドさんがお休みの日だけ外食なのです。
メイドさんのサポートにより、ちゃんとした自炊ができるため、家族が家ご飯のほうを好んでくれるからです。そして、私にとって自炊はもはや負担がなく、楽しいことになっています。
香港の外食は、日本より段違いに高いです。家族で行くと1回1万は超えます。
それを考えると、外食に行かないことで浮いたお金でメイドさんのお給料払えるくらいは毎月の出費は抑えられていることになります。
自分の時間を作れる
これは自由時間というだけではなくて、香港ならではの理由があります。
香港は、ハワイなど欧米諸国と同様、子どもを1人にしてはダメなんです。ダメといっても、倫理的な問題ではなくて、法律で禁止されています。
私の認識では12歳まで一人は禁止と思っていたのですが、ネット上で検索していると16歳までなのかな?と、すいません、何歳かまでは曖昧です。
これが過保護かどうかは別問題として、この法律によって子どもがいると時間制限を日本にいる以上に受けることになります。
日本人学校やインターでの学校のイベントさえも、下の子どもがいたらメイドさんいないと参加できないスケジュールで組まれていることもあります。
その点メイドさんがいると、スケジューリングを柔軟性をもってできるので助かります。
デメリット
メイドさんのお給料がかかる
メイドさんは、違う国からお金を稼ぎに働きにきています。
香港では、毎月だいたい8万円ほどかかります。
それに加えて、強制ではないですが、メイドさんのお誕生日にはお金を渡したり、年に1度くらいは香港に帰国させてあげたいので飛行機代を払ったりもすることも多いです。
常に気を遣う必要がある
日本にはメイド文化がないので、他人が同じ屋根の上(同じ部屋)にいるというのが無理という人はいます。
日本人はもともと意見をはっきり言わない気質もあってか、メイドさんが気になったことがあっても直接言えずモヤモヤが残ることも多いようです。
友人のメイドさんは子どもをかわいがり過ぎて、自分で何もできない子になっちゃってと嘆いていました。
メイドさんからしたらよかれと思ったことでも、雇用主からするとモヤモヤすることはよくあります。
それを我慢しながらストレスがある状態で過ごすのであれば、大変度合いが多少増えてもメイドさんがいない方が気が楽という人もいるようです。
盗難のリスクがある
基本的にメイドさんは家にずっといます。香港の場合、盗難がばれてクビにされたらメイドさんはゆくゆく香港で仕事ができなくなる恐れがあります。日本と違って、ビザ 問題があるのでメイドさんの盗難について香港ではそこまで多くは聞きません。
でも盗難や子ども虐待のリスクが皆無というわけではないのも事実です。
対策としては、家にカメラを設置することだそうですが、、、それこそ自分が休まらない気もします。
メイドさんを雇う上で大切なこと
日本で事前チェック
今までヘルパーを利用したことがない人は、まずは外注で掃除かベビーシッターをお願いしてみてください。
その時に、気を使い過ぎてしまって疲れたり、ヘルパーさんの仕事がきになってしまったり(ここあんまり綺麗になっていないなとか)する場合は、メイドさんを雇うことは向いてないかもしれません。
逆に、大助かり、毎日来てほしいという感想を持つのであれば、本格的に住み込みのメイドさんを雇う選択肢をもって良いと思います。
良いメイドさんを見つける
私は日本でお願いしていたヘルパーさん自身に対して不満がかなりありました。遅刻することもあるし、直前キャンセルもありました。
結局、そのヘルパーさんに依頼することは辞めてほかの人に来てもらいました。(今思い出しても腹がたってきた・・)
この経験から私が学んだのは、メイドさんを雇うかどうかではなくて、いかに良いメイドさんを見つけるかが大切です。デメリットに記載したものは、良いメイドさんなら気にならないように普段ふるまってくれます。
- 家事以外は自分の部屋にいる(気配を消していてくれる。)
- 必要そうなときは、さっと横に来てサポートしてくれる。
- 事前確認、ホウレンソウは当たり前。
今はそんなメイドさんが見つかってラッキーというほかありません。
メイドさんを探す手間はありますが、さすがにこれはダメだろ!と思ったメイドさんだったら最悪変える選択肢も入れておくのもありです。
マイルールをつくる
メイドさんを雇う際は、家族の中でルールを決めておくことをおすすめします。
一緒に生活をするので子どもの成長に与える影響は大です。
我が家のルール
家事は全面的にお願いする。育児は夫と私でする。
子どもには自分の片付けをさせる。(食器を下げる。脱いだものを洗濯もの入れの中に入れる。など)
子どもと一緒にいるときは、スマホをあまり使わないようにしてもらう
メイドさんと一緒にご飯食べているときは、極力英語を使う。(子どもにメイドさんは同じチームという認識をしてほしい。)
あまり多くのルールを作ってしまうとめんどくさいタイプなので、我が家はこれくらいのルールを作って、あとはその場その場で気になったら伝えていくスタイルにしました。
マイルールを作ることで、メイドさんへのモヤモヤへの予防になるだけではなく、夫との育児の方針にぶれが生じないので、ダブルで精神的に楽です。
メイドさんを大切にする
メイドさんも当然人なので、基本は人と人のお付き合いになります。
しかも毎日一緒に過ごす自分にとっては大切は人です。
これは日本の会社と同じ。
雇用主側だからといってえらいわけではなくて、長く良く勤めてもらうためにこちらの努力は当然必要です。